「残留硝酸態窒素」って知っていますか?

9月22日、「安全野菜の勉強会」があるということで、お休みをいただいて行ってきました。

あまり詳しく内容を把握しないで行ったのですが、てっきり農薬のお話だと思っていたら・・・

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20年前から安全な野菜を研究されている山内先生から何度もおっしゃられるキーワード

残留硝酸態窒素


残留硝酸態窒素とは、昭和50年台に排ガス問題で話題になった「NOx(ノックス)」のこと。


硝酸態窒素は

1.体内で血液中のヘモグロビンと結合して酸素欠乏を起こす、「メトヘモグロビン血症」となり、体中に酸素が行き渡らなくなり、最悪死に至ることもあるそうです。

2.体内でアミノ酸と反応して、「ニトロソアミン」という発癌性物質ができる。

とのこと。


知らなかった・・・

ちなみに、現在では農薬はほとんど残留がなく、危険性はないそうです。


残留硝酸態窒素という言葉自体、メディアで騒がれているのを見たことがないし、まさか野菜に含まれているなんて・・・

窒素自体は野菜がタンパク質を作るための栄養素として必須なのは知っていましたが、どうやらそれが残留するらしく、問題になっているそうです。


大きく成長して食べごろになる頃には、栄養となる窒素はタンパク質に変わり、余計な窒素は吸収せず、安全に食べられるそうですが、青々と新鮮に見せるため、陳列のしやすさ、農家にとっても早く出荷できるという理由で、ほとんどの野菜は未熟な状態で収穫され、スーパーに並べられています。

成長段階の状態では、栄養となる窒素を吸収している最中なので、窒素が残留するそうです。

そういえば、近所の家庭菜園されている方からいただく野菜はとっても立派で大きいのに、スーパーで売られている野菜はこじんまりとして未熟な感じ。

本当は、ちょっと葉先が枯れかかっているくらいが野菜の食べごろだそうです。

でも、それじゃあ売れないんでしょうねぇ・・・


日本では現在のところ、野菜の残留硝酸態窒素の基準がないそうですが、米国で裏ごししたホウレンソウを離乳食として赤ん坊に食べさせたところ、真っ青になり30分もたたずに赤ん坊が20数人死亡した「ブルーベビー事件」を機に、欧米では野菜の硝酸態窒素の残留濃度基準を3000ppm未満、EUでは3500ppm未満が基準出そうです。


で、実際に、スーパーで売られていた水菜の残留硝酸態窒素を測定してみると・・・

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7400ppmって、欧米・EU基準の2倍以上!

この数字を見ただけで、食べられなくなりそう・・・


実際に色々測っていただきましたが、根菜や実(果物)には残留が少なく、圧倒的に葉や茎に残留するそうです。

要注意な野菜は、水菜、ほうれん草、小松菜、チンゲン菜など。

硝酸態窒素は水に溶ける性質があるので、一度茹でると数値が半分になるそうです。

最近、ほうれん草はサラダ用のものもあるので、注意したほうが良さそう。


このような野菜が普通に販売されている日本。

山内先生と石川県のスーパー「東京ストアー」さんが、残留硝酸態窒素の少ない野菜の商品開発を行なっています。

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東京ストアー
http://www.tokyostore.co.jp/

日曜日には店頭で説明もしていただけるそうなので、気になる方は、ぜひ!覗いてみてください(^^♪

コメント

  • 知りませんでした、、

    知りませんでした。
    我が家はほうれん草、小松菜ラブな家庭なので何気にショックです。
    情報ありがとうございました!!
    うちも小さい子がいるし、夫にも元気でいてもらわないといけないので、いろいろ勉強しなくちゃなあと思わされました。


  • Re: 知りませんでした、、

    >>1
    まわさん、コメントありがとうございます。
    硝酸態窒素は熱を加えても分解されないそうですから、葉物はすべて茹でるのがいいそうです。
    ちなみに、キャベツやレタスからは高い数値は確認されないようなので大丈夫だとおっしゃってました。



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