トントンハウス物語 vol.10

トントンのパン工場直販店計画

工場の増設工事が完了して2ヶ月。今までの2倍の広さになりました。

そして、人員も大募集して、これまた2倍の人数に。

コープいしかわさんの毎日のご注文に対応するためのものでした。


2ヶ月間で、みるみるスタッフの力がつき、気づけば人員過多状態に。

工場が広くなって、ストレスがなくなったからでしょうか?

そこで、工場を建設時の時から温めていた計画を、予定を前倒しして実行することになりました。


それは・・・


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卵・乳アレルギー対応パン工場直販店!

インターネットで販売している商品、卵・乳アレルギー対応パンを手に取って選んでいただけるお店。


ちょくちょくお店の方で、「ネット販売しているパンは購入できないんですか?」と問い合わせをいただいてました。

ミニ菓子パンシリーズや、給食パン、動物パン、ケーキセットはネット販売限定の商品。お店では作っていないので、申し訳なく思っていました。


お店はスーパーの中のインストアベーカリー。

わざわざ県外からお越しいただくお客様におもてなしが出来なかったことが残念で仕方がありませんでした。

卵と乳製品を使わないパンも作っていますが、同じ厨房で卵のサンドイッチやミルククリームのパンも作っています。

つまり、コンタミネーションの可能性がある「アレルギー対応ではないお店」ということ。


でも、パン工場直販店まで買いに来ていただければ、おもてなしが出来る!

完全アレルギー対応のパンを手に取って選んでいただける!!

アレルギー対応のパン工場を見ていただくことも出来る!!!


卵と乳製品を一切持ち込まないパン工場で、卵・乳アレルギー対応パンを直販。

今までアレルギーでパン屋に入れなかった子供たちも、一切気を使わずに、「どれにしようかなぁ〜」とパンを選べるお店。

美味しいパンを召し上がっていただくこと以上に、選ぶ楽しみを体験してほしい。


そして、今まで入れなかったパン屋に入って、感じたことを思い出にしてほしい。

そんな想いを胸に、パン工場直販店を作ることを決心したのでした。


念願のパン工場直販店をオープン

2015年3月2日。

ちょうどパン工場が稼働して4年目スタートの記念すべき日。

卵・乳アレルギー対応パン工場直販店がオープンしました。


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電車はもちろん、バスも通っていない、田んぼの真中。

そんな場所にこの工場があるにもかかわらず、たくさんの地元のお客様にお越しいただきました。

「今まで小松から寺井までパンを買いに行ってたけど、こっちでもお店を作ってくれて助かるわぁ〜」

オープン初日、一番多く聞いたお客様のお言葉です。


ほとんどのお客様が、今まで寺井町のお店に通われているお客様。

すぐそばにお店があるのに、わざわざ隣町のパン工場直販店まで足を運ばれたお客様も。


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応援してくださるお客様がこんなに!

感謝の気持ちで胸がいっぱいです。


パンのように・・・膨らむ夢へ向かって

「やっと着いた!さあ、どれ選んでもいいよっ!」

ご家族総出でいらっしゃったお客様。

お店に入るなり、最初からすごいテンションです。


明らかに遠くから来られたお客様です。

どちらからお越しになったんですか?と伺うと、

「滋賀県からです!直販店が出来るのをまだかまだかと待っていました!こんなステキなお店を作ってくださって、本当にありがとうございます!!」


息子さんは乳アレルギー。パン屋に入っても、食べられるパンはありません。

ほとんどのパンに脱脂粉乳が使われているから。


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だから、何も気にすることなくパン屋に入って、パンを選ばせたい。

お母さんはそんな風におっしゃっていました。


そうなんです。そのためのパン工場直販店なんです!このお店、作って良かった!!

たーーーくさんパンをお選びいただきました。

もちろん、記念撮影も。


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いつもはインターネットでご購入いただいているお客様。

わざわざ車を飛ばして、滋賀県からお越しいただきました。


「いつも美味しいパンをありがとう!」

「応援してます!ずっとアレルギーっ子のために、続けてください!!」

県外からわざわざお越しいただくお客様。


「どうしたらお客様の喜ぶ顔が見られるだろう?」

そのために必死で頑張ってきた自分への最高のプレゼントは、そういったお客様の暖かな声です。


やっぱり焼きたてパンを直接お選びいただける方が嬉しい。

お会いしてお話できることが嬉しい。

繋がっているのは、パンという商品ではなくて、「人」なんだなって改めて思いました。


次は、何をしたらお客様の笑顔が見られるだろう。

それを実現するために、一歩一歩少しづつでもいいから夢に進んでいきたい。

夫婦2人で始めた、田舎で始めた小さなパン屋の夢は、まだまだ無限に続いていきます。

フワフワに膨らむトントンのパンのように。

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