お届け時の冷凍状態について

クール便なのにカチカチでパンが届かない!

暑くなってくると、よくお問い合わせをいただきます。このことで夏場はいつも憂鬱です(¯―¯٥)

冷凍とは、物の中にある水分が凍ることなので、水分の少ないパンはすぐに冷凍状態になり、その反面すぐに解凍します。カチカチの冷凍状態でも常温に出してみると、小さいパンなら30分程度で完全に解凍します。

試験をしてみると、−7℃が分岐点のようです。指で押すと凹むくらいの解凍状態となります。


画像の説明

常温に出すと、1,2分で柔らかくなる!


ヤマト運輸に確認をしたところ、配送車は各家を回って常に開け閉めをしていて、その度に温度が上がるため、ー7℃以下を保つことは難しいそうです。

冷凍車のエンジンを切っても冷凍が聞くように別のバッテリーを搭載したり、なるべく冷気が逃げないように開口部を狭くしたりと日々改良されていますが、ご自宅までお届けされるということは、必ず外気に触れるということ。こう暑くなってくると限界があります。


常に−7℃以下でご自宅までお届けするためには・・・

  • ダンボールから発泡スチロール箱に変更して、ドライアイスを入れる
  • ヤマト運輸の冷凍車に載せて、いの一番にお届けする
  • 冷凍車に載せず、お客様が直接ヤマト運輸の配送センターまで取りに行く

こちらの3種類の方法が考えられます。それぞれ検討してみたいと思います。


ヤマト運輸の冷凍車に載せて、いの一番にお届けする

現実問題として全てのお客様に対応することは無理というものです。たくさんの荷物をルートに合わせて運ぶことで、ヤマト運輸クール便の価格を設定されています。その荷物だけを運ぶチャーター便として契約すれば話は別ですが…


ダンボールから発泡スチロール箱に変更して、ドライアイスを入れる

かなりの費用がかかると予想されます。その費用をパンに上乗せするとなると、おそらくパンの価格を1.5倍〜2倍にしなければ運営できないでしょう。それは全てのお客様が望まれていることとは思えません。

ですが、完全に冷凍でお届けして欲しいとのご要望もあると思います。必要な費用をお客様にご負担いただくオプションを新たに設けることで対応予定です。


冷凍車に載せず、お客様が直接ヤマト運輸の配送センターまで取りに行く

これが一番現実的です。

お届け先を最寄りのヤマト運輸配送センターにご指定いただければ、カチカチに冷凍されたパンをお受け取りいただけます。配送センターからご自宅までの距離にもよりますが、ご自宅に戻られるまでに解凍しないように、クールボックスなどご用意ください。


完全に冷凍状態でお届けをご希望の場合は

現実的には、発泡スチロール箱のご指定をいただくか、恐縮ですがお客様ご自身で配送センターまで取りに行っていただく方法しかなさそうです。

どちらにしても、ご購入いただくお客様にご負担がかかることになりますが、冷凍パンの特性上、ご理解ください。


夏場は半解凍状態で届きますが、再冷凍しても問題ありません

水分が多いお肉やお魚を冷凍して解凍すると、赤い汁が出てくることがあります。これは一般的に「ドリップ」と呼ばれていて、細胞内の血や旨味を含んだ水分が初めに凍って膨張して、細胞膜を壊してしまいます。

−0℃〜−10℃の温帯が一番大きな氷の結晶が出来やすく、ご家庭での冷凍の場合、ドリップが出やすいのはこのためです。

緩慢凍結した時の細胞の変化

食品の中でも、パンは水分が極端に少ない食品です。冷凍障害は食品の中の水分が問題となりますので、水分の少ない「パン」という食品は、冷凍に一番向いている食品かもしれません。

半解凍状態で届いたパンは、すぐに冷凍庫に入れていただければ問題なく保存出来て、解凍後もおいしくお召し上がりいただけます。

パンがいたんだり、カビたりすることはありませんので、安心してお召し上がりください。ご家庭で冷凍保存の方よろしくお願いします。

※ただし、解凍したパンがくっついて剥がれなくなる場合がありますので、冷凍保管時は袋の中で重ならないようにご注意ください。


日本の「宅急便」というサービスの凄さ

宅急便は1976年、当時のヤマト運輸の社長、小倉昌男の発案により誕生したサービスです。「電話1本で集荷、1個でも集荷、翌日配達、運賃は安くて明瞭、荷造りが簡単」という、個人向けの荷物集荷サービスが存在しなかった当時としては画期的なサービスでした。

冷蔵・冷凍のクール便はもちろん、行きも帰りも、手ぶらを可能にしたゴルフ・スキー・空港宅急便、営業所止置きサービス、国際宅急便、夜に出して翌日午前中に届く超速宅急便など、常に新しいサービスを展開されています。

2時間刻みでお届け時間を指定できるなんて、海外では考えられません。予定の1日遅れなんてざらにあります。


画像の説明

個人宅へ配達する宅急便が始まって40年。指定の時間に持ってきてもらって当たり前になっているこのサービスは日本では常識となりました。でも、これってスゴイ企業努力の上に成り立っています。サービス過剰と思えるほどに。


日本人の寛容性が失われつつある?

確かに代金を支払っているので、やってもらって当然のことだと思います。

それでも生身の人間がやることです。多少のミスもあれば不具合もあるかもしれません。それでも、ここまでのサービスをやってもらっていることを考えると、多少のことは目を瞑って上げるくらいの寛容性があってもいいと思うんです。

日本人ならば。

厳しい世の中になったということでしょうか?昔に比べると、完璧を求められすぎている気がします。


狩猟民族だった欧米では、夫婦でも家族でも常に「愛してるよ」「大好きだよ」「きれいだよ」と声に出して、プレゼントをして形に表さなければ、その対人関係がうまくやっていけない社会です。

日本は長い間農耕民族でした。「相手の気持ちを察する」 という声に出さなくても「分かり合える」民族です。村のみんなが助けあって生きてきた「心」を受け継いできた民族のはずです。

ところが、この日本が欧米化したせいでしょうか?「お互い様」という言葉。最近はあまり聞かなくなりました。

社会は人と人との繋がりで成り立っています。どんな関係も、そこに関係がある以上「お互い様」なんです。多くの人が「お互い様」と思えれば、 この日本はより良い社会になると思うのですが、いかがでしょうか?

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