牛乳アレルギーとパン屋さん

今や10人に1人、33万人もの子供たちが食物アレルギーを持っているといわれています。

その中でも、やっかいなのが「牛乳アレルギー」

牛乳を原材料とした食品添加物がアレルギーを引き起こすことで問題になっています。


牛乳アレルギーとは?

牛乳には20種類以上のタンパク質が含まれていますが、
アレルギー反応を誘起しやすいのは、カゼインとラクトグロブリンです。

特にカゼインは水に溶けやすい「カゼインNa」として

・パン、ケーキ
・ハム、ソーセージ等の豚肉食品
・フルーツジュース、ワイン
・蒸留酒、ビール
・化粧品、薬剤(抗生物質、局所塗布薬など)

など、幅広く利用されています。

この「カゼインNa」は、水と混ざりにくい油、タンパク質を
混ぜやすくするために用いられます。(乳化剤、安定剤として)

これらの乳タンパク質が腸内で抗原抗体反応を起こし、
アレルギー反応を引き起こすと考えられています。


ウチのクリームパンのクリームは、豆乳とさつまいもで出来ています。
ウチのクリームパンのクリームは、豆乳とさつまいもで出来ています。


パン屋はどうしてる?

パンはフランスパン、ドイツパン、ベーグル以外には
乳成分が入っていると考えて間違いありません。

なぜなら、日本に初めてパンが外国から入ってきたとき、
もうすでにレシピの中に「脱脂粉乳」が入っていました。

そのレシピを元に、いろいろなパンが派生してきたので、
乳製品は酵母や塩と共に必須材料となっています。

パン屋にとって乳製品を入れることは、もはや「当たり前」なのです。


試しにパン屋さんに
「何でパンの中に乳製品を入れるのですか?」
と聞いてみるとわかります。

「なんでって・・・昔から入れることになっています。」と・・・

乳製品の役割は、他の食品と同じ「安定させるため」です。

パンの内層がきめ細かくなって、しっとりとし、潰れにくくなります。


パン屋で小麦を100%使わないパンを作ることは難しいです。

作るとすれば、小麦のパンを作る厨房とは別の場所で作らないと、混入する可能性が高いです。

厨房の中で小麦が浮遊してますので・・・

ですが、乳製品抜きのパンは作ることが出来ます。

作れるはずです。

入れなければいいのですから・・・

コメント

  • 安定させるためなんですか

    うちで作るときも、単純に牛乳を豆乳に替えただけではダメなんですよね。
    まだ水だけのほうがふんわりする気がしていました。
    パン以外でもパンケーキ(ホットケーキではなく)も牛乳を入れないとふんわりしません。なんとかうまく美味しく出来る方法を考えていますが。。。
    トントンさんのパンは本当にふわふわでさすがです!


  • Re: 安定させるためなんですか

    >>1
    むぎちゃさん、コメントありがとうございます。
    牛乳の添加は主に乳化剤の役割を果たしています。
    入れなくても材料の割合や作る工程でふんわり感を出しています。
    パンケーキもふわふわがイイですよね~
    一度研究してみたいです!!



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